JT株主総会の質疑応答の備忘録。タバコ以外の事業で稼げるのか?

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2024年3月22日に開催された日本たばこ産業株式会社(JT)の定時株主総会をオンラインで視聴した。

完全在宅勤務で時間単位の有給休暇が取得可能となったことから、かねてから希望していた株主総会に参加することができた。

株主による質疑応答で個人的に気になったことを備忘録として残した。

質疑応答

株主総会が開催された2024年3月22日時点で、JTの株価は堅調で前期比で配当増となったため、株主が最も関心が高いとされる株価や配当に関する質問は少なく、主に将来の事業に関する質問が多かった。

ロシア事業を撤退する可能性

株主
株主

JTはロシアから事業撤退する可能性はあるのか?事業の継続・撤退双方のケースで、、業績にどのくらいの影響を及ぼすか教えていただきたい?

役員
役員

現時点でロシア事業撤退という決定は全くない。ミスリードを避けるため、詳細な財務影響は控えさせていただきます。

ロシア事業を継続に伴う不買運動

株主
株主

JTはロシアがウクライナ侵攻を開始してから、ロシア事業を継続している。EUを中心とした西側諸国などJT商品の不買運動が起こっていないのか?もし不買運動が起こっていればJTの業績への懸念はどのていどあり、その懸念に対してどのように対応していくのか?

役員
役員

ご指摘のとおりロシアのウクライナ侵攻後もJTはロシアでたばこ工場を稼働していることは事実で、戦争支援企業だというふうにリスト化されたことは認識している。

大規模な不買運動は確認しておらず、JTの業績に悪影響を及ぼす可能性は低い。

なお、JTはウクライナでも事業継続しており、1,000人以上の雇用を生み出し、ウクライナの経済復興へ貢献していると考えている。ウクライナでの事業継続はウクライナのレゼンスキー大統領から評価をいただいている。

喫煙率の下がった社会をJTはどう思うか?

株主
株主

今から50年以上前は、電車の中にも灰皿がありタバコを吸う事は当たり前であったが、今では健康面の懸念などにより、様々な場所で喫煙が規制され、タバコは悪である、認識が広がってきた。

タバコ事業を主に携わる日本たばこ産業株式会社として、このような考え方に対してどのように認識しているか?

役員
役員

タバコはお客様にとってリラックスしてゆとりを得るため、人々とのコミュニケーションを円滑にするための潤滑油として、現在も需要があると認識している。また、タバコの生産者である農家にとっては生活の糧となり社会にとって意味のある商品であると思っている。

タバコが吸わない方が多くいらっしゃるのも事実ゆえ、タバコを吸わない方への配慮が必要なことは承知しており、マナー啓発を引き続き実施していきたい。

タバコ以外の注力事業は?

株主
株主

将来、タバコ事業が縮小されることを想定して、新しい柱となる事業はどのようなものか?

役員
役員

タバコ以外では食品、医療ふたつが柱とする事業として考えている。特に医療では「アンメット・メディカルニーズ」という、いまだに治療法が見つかっていない疾患に対する医療ニーズに対応するため、医療分野の研究開発に注力している。

この株主さんの質問、私が事前質問していた内容と同じことだったので、「よくぞ聞いてくれました!」と思った。

いまだに治療法が見つかっていない疾患に対する医療に対しては確かにニーズはあると思う。同時に、競合先は国内外の大手製薬会社なので、後発組のJTがどこまで対抗できるかが焦点になるな。

タバコの種類が多すぎる!

株主
株主

タバコの種類が多すぎてると思う。コンビニではタバコに番号が振られて販売しており、その数は100近くあって、販売スペースを占領している。これはコンビニの販売部門がJTに対してタバコの種類を減らしてください、という無言の要求だと思いますが、いかがでしょうか?

この株主さんは前回も同じ質問をしたが、納得のいく回答が得られなかったようにとっても息巻いていたのが印象的だった。

役員
役員

本日(2024年3月22日)時点で、JTのタバコ銘柄数は149ある。ご指摘のとおりコンビニにてタバコの販売場所は重要な販売スペースに置かれている。しかし、JTは新商品を出す際、それ以上の銘柄を廃止にしており、銘柄数は増えておらず、銘柄数を適切にマネージしている。

コンビニのお店の棚の数当も含めて、個別に対応していきたいと考えている。

この株主さんは昨年の株主総会でも同じ質問をしたそうで、役員が苦慮していた。

コンビニスタッフにとっては、タバコに番号を振るのは効果的だと思うし、スペースが重要な場所にあるのは、未成年が購入しないためだと思うのだが、ここではそういう回答はなかった。

まとめ

オンラインでJTの定時株主総会に参加してみて、質問する株主はご年配の方が多いなという印象。

役員は株主の質問に対して真摯に回答しているように思え、質疑応答の時間いっぱいまで質問を希望する株主に対応しようとしていた。

6月の株主総会シーズンでは仕事の都合が付く限り、オンラインで参加してみたいと思う。

同時期に参加したライオン株主総会の備忘録はこちら

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