ライオンの株主優待に参加。株主優待は選択制になるか?

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2024年3月28日に開催されたライオン株式会社(ライオン)の定時株主総会をオンラインで視聴した。

質疑応答で個人的に気になったことを備忘録として残した。

質疑応答

ライオンは2023年12月期に3期連続の減益を計上し、1株あたりの年間配当金(12円)は前年と据え置きながら、2023年の株価上昇の波に乗れず、株価は低迷していた。

常勤取締役は全員社内出身者。女性の経営陣がいないのはなぜ?

株主
株主

ライオンは常勤取締役が全員社内出身者である。多様性が求められる時代にも関わらず、女性が常勤取締役におらず、全員プロパー出社組とは時代遅れではないか?

役員
役員

取締役の候補である女性管理職のセミナーを強化しており、管理職に占める女性の割合は2023年12月期に16.4%(前期比3.6ポイント増)と女性管理職が増加している。研究部門や管理部門における女性管理職の比率は20%を超えている。将来は「女性活躍」という言葉が死語になるように、女性活躍が当たり前の組織にしていきたい。

会長の再任理由について

株主
株主

ライオンの業績低迷していた時期は、菊川氏が代表取締役の在任期間とほぼ重なる。それにもかかわらず菊川氏が代表取締役会長として再任されるのはなぜか?

菊川氏
菊川氏

現在、ライオンは先行投資を行い、変革の時期に差し掛かっている。その変革を成就することが、業績回復に向けて極めて重要なことだと認識しており、自らの責任をもって成し遂げることが責任の果たし方だと考えている。

業績回復の計画

株主
株主

ライオンは2023年3月期に連結純利益で3期連続減益となった。業績回復に向けて2025年からの中期経営計画における具体的な事業計画を教えてほしい。

役員
役員

国内事業における収益性の強化、具体的には高付加価値製品の開発・販売を促進していく。海外事業の売上高構成率を現在の33%から、2030年までに50%まで向上することで、収益性の向上を図りたい。

店頭で他社製に並べ負けている

株主
株主

店頭でライオンよりも競合他社の商品が多く陳列されており、競合他社の後塵をとっていると感じる。この状況に対してどのように対処するのか?

役員
役員

店頭にて競合他社の製品に負けているのは、店頭におけるライオン製品のボリュームが少ないからと考えている。ひとつでも多く商品が陳列されるよう、自社のセールスを強化し、店頭配属をまわり競合に店頭配置で負けないよう進めてまいりたい。

株主優待を選択できるようにしてほしい

株主
株主

ライオンの株主優待はいつも素晴らしく毎回愛用している。しかし、商品を選択できないのが残念なところ。ライオンはペット業界でも売上を伸ばしているようなので、ペット用品など他の商品が選べるようにしてほしい。

この株主さんは前回も同じ質問をしたが、納得のいく回答が得られなかったようにとっても息巻いていたのが印象的だった。

2024年3月発送分のライオン株主優待商品セット(出典元:ライオン株式会社ホームページ)
役員
役員

現在、国内に約28万人の個人株主様がいて、そのすべての方に株主優待セットを毎年発送している。選択制にすると、その準備等で非常に手間がかかってしまうこと、ならびに、ライオンの新商品を多くの株主様にお試しいただきたいという考えから、、現在は1種類の株主優待セットを発送している。

貴重なご意見として今後の検討にさせていただく。

まとめ

連結純利益が3期連続で減益していること、ならびに株価が低迷しているから、少し荒れる株主総会になるかと思いきや、思ったほど厳しい質問は出なかったのは意外である。

株主優待商品セットが選択制になれば、株主は嬉しいかもしれないが、昨今株主優待を廃止する企業が多いなか、株主優待を継続してくれているので個人的にはありがたいと思っている。

6月の株主総会シーズンでは仕事の都合が付く限り、オンラインで参加してみたいと思う。

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