子供が英語に興味を持っていないくて悩んでいる親御さんは多いと思います。
私もそのひとりです。子供はまだ小学校入学前ですが、アルファベットをみるもの嫌なくらい興味をもっていませんでした。
それがあるキッカケで、英語に興味を持ってくれるようになってくれました。
それはなんだったのか、実際子供に与えた影響について紹介いたします。
英語に興味を持つキッカケ
子供は拒絶反応を示すほど英語嫌いでした。
保育園の英語の先生が好きではないことから、英語も苦手というのが子供の言い分だそうです。
まだ小学校入学前なので気に留めるほどでは無いと感じてましたが、親として「英語嫌いになったらどうしよう」と少しだけ気がかりでした。
外国人への道案内
ところがこの英語嫌い、あることをキッカケで正反対の英語好きになったのです。
それがちょっとした外国人への道案内でした。
先日、子供と公園で遊んで自宅へ帰る途中、千駄ヶ谷あたりで信号待ちをしているとき外国人から道をきかれることがありました。
子供と一緒にいるとき、外国人から道をきかれたのは初めてです。
「タカシマヤにはどうやっていけるの?」身長190cm位はありそうな北欧風の初老男性が確かに私に尋ねてきました。まわりには私と子供しかいません。
「歩いていくの?、それとも電車で?」
「歩いていきたい」というので道順を北欧風の初老男性にこう伝えました。
「ここからJR千駄ヶ谷駅前の交差点まで行き、その交差点を左折して線路沿いの道路を直進し、最初の十字路の交差点を右折してしばらく歩けば左手にタカシマヤは見えてきます」
こんな感じで答えたと記憶してます。
北欧人風の初老の男性は千駄ヶ谷駅駅方面を向かって「センダガヤステーション、ターンレフト、ターンライトアットアットファーストクロス」とつぶやいきながら、「ハウファーフロムヒアー(どれくらい遠いの?)」と再度聞いてきたので
「約2 km、歩いて約25分程度です」と答えると、
「アイシー、サンキュー、ソーマッチ」と笑顔でJR千駄ヶ谷駅方面へ向かっていきました。
子供が疑問に思ったこと
子供はその様子を一部始終を見ていて、初老の外国人が見えなくなると、私にきいてきました。
「ねぇパパ、あのひとなんて言っていたの?」
「あのひとは新宿のタカシマヤデパートへの道をきいてきたんだよ」と伝えると
「なんて言っているかどうしてわかったの?」
「英語で聞いてくれたからだよ」
「パパ、英語できるの?」
「少しはね」
「へーかっこいいね。ボクも英語できるようになりたい」
子供から”かっこいい”なんて言われたのは初めてでした。思った以上に嬉しかったのを覚えています。
それに英語に興味を示してくれたのも嬉しかったです。
英語への興味がわいてきて
それをキッカケに、今まで英語に興味を示さなかった子供が英語に興味を示すようになりました。
苦手意識をもっていた保育園の英語の先生とも良く話をするようになり、今では毎晩お風呂でアルファベットのおもちゃを使って言葉の遊びまでするようになりました。
最近は「MAMA」、「BUS」、「PAPA」など興味のあるヒトなモノの言葉を風呂の壁に並べたがるようになりました。
アルファベットのおもちゃは1文字づつしかなかったため、ワンセットの購入しました。
簡単な英語で十分通じる
私は英語は正直言って得意とは言えませんでした。留学経験もありません。
英語に自信が無くても大丈夫
大学を卒業した入社した会社では仕事で英語が必要であったことから、必要に迫られて英語を勉強しました。そして、まだ十分に英語ができない入社1年目にひとりで米国出張へ行くことになりました。
今考えれば恥ずかしい話ですが「お前が何を言おうとしているかわからない」とか、「何故英語も話せない若造を送り込んでくる?」と言われて当時は結構へこみました。
でも、クローズドクエスチョン(はい or いいえの質問)や、筆談したり、ジェスチャーを加えたりして、相手が何を言っているのか知ろうという姿勢を示すことで、相手もゆっくりと話してくれて、少しずつコミュニケーションが取れるようになりました。
外国人から道をきかれて、そこへのルートがわかるなら、単語を並べて伝えれば、何かしら伝わります。
文法はあまり気にしないでも大丈夫。要は伝わればいいのです。
そして、道案内している親を観察していた子供が「おぉ!かっこいい!、自分もやってみたい」と思うようになれば、しめたものです。
本当にわからないときは?
何をきいてきているか全くわからないときや、こちらも忙しいときは、「I’m stranger here(私はよそ者です)」と言って逃げたことも多くありました。
本当はよそ者ではないけど、そう言うとたいてい諦めて他の方にあたってくれます。
なぜ私ばかりにきくの?
外国人から道をよくきかれるようになったとはっきり認識したのは社会人5年目の頃でした。
JR品川駅の改札前で外国人から「浅草にはどうやっていけますか」ときかれ、ちょうど新橋へ行く予定だったことと、相手の外国人は初老の夫婦で害が無さそうだったため、「私もいまから浅草方面へ向かう途中なので、途中まで一緒に行きませんか?」と提案するとふたつ返事でOKが来ました。
「どこからいらしたのですか?」
「米国のアラバマから」
「日本へは観光へ?」
「そう、今回は三回目なの」と、まるで税関の入国審査官と入国者との会話のような話をして京急品川駅へ向かいました。
ふと、私は初老の老夫婦に聞いてみました。
「私は外国人の方に良く道をきかれることが多いのです。どうして私にきこうと思ったのですか?」
初老の奥様は「あなたは聞きやすそうだったから」と、「東京では皆いつも忙しそうにしていて聞くのがはばかれるけど、あなたはそんな感じはしなかったから聞いたの」
”ああ、そうか。外国人からみて、私は忙しそうにみえないビジネスパーソンに映っていたのか。。。だから道をきいて来たのか”、となぜいままで外国人から道を良く聞かれたかわかった気がしました。
「本当はあなたも忙しいかもしれないかと思ったけど、声を掛けやすかったのだよ」と旦那さんがフォローしてくれました。
都営浅草線の新橋駅で「気を付けて楽しんできてください」とアメリカ人夫妻に伝えて別れました。
確かに私は普段、結構ぼんやりしているところがあるので、そのお二人の答えを聞いて、なぜ今まで外国人から道を尋ねられるのかわかってすっきりしました。
まとめ
外国人に道案内してよかったと思うのは、それをみた子供が英語に興味を持ってくれるようになったこと、
そして「パパかっこいいね」と言ってくれたことです。
簡単な英語はちょっと練習すればできる!
それで子供が英語に興味を持ってくれて、さらにカッコいい、と思ってくれれば、もうけものだと思いませんか。
道案内に限らず、クレジットカードが使えない自販機で戸惑っている外国人など見かけたら、「May I help you?(どうなさいましたか)」と声を掛けてみましょう。
少しでも助けになれば良いのです。子供は親が思っている以上に親のことを観察しています。
動機は異なりますが、以前より外国人に親切にしようと思いました。