男性の育休取得でモデルケースとなった実例を紹介

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筆者の勤務先では育児と仕事の両立を表向きは支援しているが、実態はそうでないことを前回の記事で紹介した。

今回は勤務先にて育児休暇を取得した後輩パパの取得事例を紹介したい。

後輩パパの行動から周囲への感謝を上手に伝える方法を学ぶことができ、その行動は育休取得以外の普段の生活や仕事でも役に立つものだった。

後輩パパがとった行動は?

厚労省によると2022年度、従業員1,000人超企業の男性育休等取得率は46.2%、男性育休等平均取得日数は46.5日となることが判明した。

一方で、男性育休取得率が高いほど平均取得日数が短くなる傾向がみられた。

つまり、育休は取得してもその日数は短期間であることを意味する。

筆者の勤務先も同様である。

出典元:令和5年度男性の育児休業等取得率の公表状況調査(2023年7月厚労省発行)より

そんな筆者の勤務先において、同じ配属先の後輩パパが育休取得時にとった行動は、筆者も自分の子供がうまれるときにこうしておいたら良かったと、思えるほど参考になるものだった。

若い後輩の育休取得

後輩パパは筆者より10歳近く若い。少し頼りないところはあるが、人の立場にたって行動ができる思いやりのあるタイプで人望も厚い。

そんな後輩パパは2023年、産後パパ育休を取得するにあたり、6カ月以上前に上司へ産後パパ育休取得の可否を相談していた。

後輩が産後パパ育休を取得することになり、筆者も業務引継で打ち合わせしたが、しっかりと計画を練って育休取得を考えてきたことがわかる内容だった。

後輩パパの奥さんから感謝の手紙

引継ぎが完了して後輩パパのお子さんが産まれて、産後パパ育休開始後しばらくして、後輩パパの奥さんから上司と職場宛てに手紙が郵送されてきた。

手紙には、多忙な配属先にも関わらず夫に育児休暇取得を認めてくれたこと、担当業務を引き継いでくれたこと等に対する感謝の言葉と、無事に子供が生まれて母子ともに健康であることが、直筆で綴られていた。

しかも達筆だった。

今まで育休取得した奥さんから感謝の手紙をもらったことがない私達はちょっと心を動かされる出来事だった。

さらに字がうまい方がいない職場で、達筆な字は輝いて見えたのを良く覚えている。

定期的なオンライン会議での双方向コミュニケーション

従来、従業員が育児休暇取得する期間は、会社から社報や健保組合報を送付するだけだった。

つまり、育休期間中に会社との双方向コミュニケーションをとる機会は与えられなかった。

さらに、休業中は育児に専念させるため会社貸与のパソコンと携帯電話を会社へ一時的に返却しなければならなかった。そのため、会社のイントラネットへ接続することもできなかった。

しかし、後輩パパは、業務上の報告事項は無くても、定期的に上司や同僚とオンライン会議をしていた。

頻度は1週間に1回程度、1回あたり1時間にも満たないが、産後パパ育休が終わるまで継続された。

後輩パパは管理職でなかったが、職場でどんなことが起こっているか知っておきたいので、職場に依頼し、定期的なオンライン会議は続けていた。

筆者も定期オンライン会議に参加したが、簡単な業務状況、人事異動、新人配属など、イントラネットで知りうる情報以外にもちょっとしたことを伝えたりした。

後輩パパからは毎晩3時間しか寝れないとか、会社のママさんをマジで尊敬する、など奮闘している様子をうかがえた。

職場では後輩パパとの定期オンライン会議は、ちょっとしたコーヒーブレークタイムとなり、同僚にとって程よいストレス発散の場になった。

動画付きのお礼メッセージ

後輩パパが職場復帰する1週間前に、上司と同僚宛てに後輩パパから動画付きの電子メールが届いた。

一部抜粋するが、以下のことを記されていた。

〇〇課の皆さま
◇◇(後輩パパの名前)です。このたびは約2カ月間、産後パパ育児休業を取得することにご理解をいただきありがとうございました。□□さん(上司)を始め、共に仕事をしている皆さんには負荷をかけてしまいましたが、育休の事例として若手の育休取得を後押しできたらと思います。

来月から子供は保育園へ入園し夫婦ともに24時間体制の育児からは開放されるものの、育児はこれで終わりではありません。職場復帰後もご迷惑をかけるかもしれませんが、今後ともよろしくお願いします。

なお、定期的なオンライン会議は育児休暇の息抜きとして大変役に立ちました。◇◇、奥様の名前

添付写真は、後輩パパと奥様、お子さんが一緒に撮影された写真だった。お子さんが泣き出してしまったらしく、後輩パパと奥様がお子さんに気を取られている様子だったが、とても微笑ましかった。

まとめ

男性従業員が育休を取得するにあたって大事なことは、職場への謝意を丁寧に伝えること、育休中に職場と継続的にコミュケーションを取ることだと、後輩パパから学ばされた。

後輩パパの産後育休取得の様子は、人事部に伝わり、社内でひとつのモデルケースとして取り上げられた。

後輩パパの人柄と職場の理解があってこそ成り立つことであるが、多くの職場でもこのようになることが望ましいと思っている。

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